私は4歳でピアノを始め15歳くらいまでかなり厳しいレッスンを受け、一時は音大に行くのかなと思った時期もありました。結局、ピアノをやめ、大学は音大ではない大学に行き、そこでは軽音楽部に入っていました。
そういうこともあって、絶対音感までは行かないのですが、相対音感(relative pitch)というものがあったようで、大体の音を聞くと、あ、今のはドだなとかミだなとかわかっていました。
紆余曲折があり、20年ほどピアノや楽器を弾く機会がありませんでした。そして数年前久しぶりに電子ピアノを購入しピアノを引き始めました。指がうごかないだろうということは予測していたので、そんなにがっかりしなかったのですが、ドをおしているはずなのにシかシのシャープに聞こえることにものすごくびっくりしました。最初は気のせいかなと思ったのですが、どの音を聞いても半音から一音ずれているのです。私は頭がおかしくなってしまったのか、耳が悪くなってしまったのか、ものすごく気分が悪くて落ち込みました。
そしたらこのあいだYouTubeを見ていたら、な、な、なんと、このことについて語っている動画に出会ったのです。
この動画だけでなく、絶対音階を失うことについての動画をいくつかみつけました(英語)。
ただ、私の場合、私は絶対音階ではなかったんですよね。英語で絶対音階はabsolute pitch とかperfect pitchとかいいますが、私のはrelative pitchというもので、他の音を比較しながらだいたいわかるというものでした。ただピアノには慣れていたので、比較しないでもドはドに聞こえていたのです。でも今はシかシのシャープくらいに聞こえてます。
老化ってある意味びっくりすることがたくさんあります。でもまだピアノも弾けるし、音楽を聞くのは大好きだし、楽しんでいきたいです。