私は実はパリは2回目でした。前回は27年ほど前。その時は確か四泊くらいで、あんまり時間がなく、ルーブルは諦めました。今回はどうしても見てみたいということでオンラインで予約していざ出陣。予約しても30分ほど待ちました。私が訪れたのは4月ですが、4月のパリは本当に寒い!10度ないくらいだったと思います。そして外で待たされるので本当に凍えました。
一旦中にに入ると感動の嵐。
上の写真はアポロンのギャラリーと呼ばれるお部屋。とにかく天井も壁も一寸の隙間もなしに装飾されています。装飾担当者はきっと、「もうこれ以上装飾できませ〜ん」って言ったに違いないと勝手に想像していました😆
この部屋はフランス王ルイ14世のために建設され、彼の愛称である太陽神アポロンにちなんで名付けられました。美しい天井画は大変有名で、ルーヴル美術館内で最も壮麗な天井装飾の一つであり、バロック様式の傑作として知られています。天井には、アポロンと女神たちが描かれ、神話や芸術のテーマを表現しているそうです。
またこの部屋ではフランスの歴史的な王室の宝物を展示しており、美しい宝飾品や貴重な宝石などが収められていました。マリーアントワネットも使用したって書かれてたような。とにかくすごい大きさの宝石がふんだんに散りばめられていて、お値段を想像したりしてしまいました😆
ルーブル美術館は本当に広くて、全部の作品をひとつづつきちんとみて回るには3ヶ月かかるとか。私たちは半日しかなかったので急足で見て回りました。
こちらの写真、なんとなくルーブル美術館らしくないようにも見えるのですが、ルーブル美術館のなかというか地下にあります。ルーヴル美術館は、フランス王フィリップ2世によって12世紀に建設されたルーヴル城(ルーヴル宮殿)に収容されています。当時、ルーヴル城は要塞としての役割を果たしていて、これがかつての要塞の一部なのです。すごいですよね〜。12世紀の要塞の中を歩けるなんてなんだかワクワクしませんか?
私は奈良で生まれ育ったので、古いお寺とか神社とか、飛鳥時代のものとか色々古いものには慣れているつもりでしたが、パリには古いものが本当にたくさんあって、ちょっと「負けたかも」と思ったりしました😆 もちろん勝ちも負けもないのですが、パリで見たものの多くは本当に古くてしかも保存状態がすばらしいんです。
そしてルーブルはフランスにあるのに、エジプトの展示物が結構あるんです。これはエジプトの壁画。なんか中学校の教科書かなんかで見たような気がします。よく見ると牛の皮を剥いでいるような絵、鹿とか魚とか、どうやら食べ物になりそうなものを運んでいるようです。王様のお葬式に使われる捧げ物だというようなことが説明に書かれていました。紀元前のもののようです。エジプトではなくフランスで展示されているのが不思議でしたが見ることができて嬉しかったです。
モナリザも見たかったのですが、モナリザの絵の前には信じられないような長蛇の列があり、何十分も待たなければいけない上に、そんなに近くまで近づけないということでギブアップしました。残念。遠くからちらっと見ました。
この日は疲れてホテルへ戻りバタンキュー。マウイ島とパリの時差は12時間。かなりきついです。
次の日はオペラ座へ。その前にホテルで朝食を取ることにしました。一人14ドルと四つ星ホテルにしてはお手頃価格のブレックファースト。
ビュッフェ形式でした。クレープ、豆の煮物、スクランブルエッグ、ベーコン、ハム、バゲット、チーズ、スモークサーモン、トマトにラディッシュなどなど。デザートもいただきましたが写真を撮り忘れました。
フランス人は朝食はクロワッサンにコーヒーとかデニッシュにコーヒーとかだそうで、こういったビュッフェ形式の朝食は旅行者向けにメニューを考えてくれているのかなと思いました。どれもこれもおいしいんですよ。
これを用意してくれていたのはまだ10代かもというような男性で、一生懸命ちょこまか動いて、ビュッフェエリアをきれいに整えてくれていました。クレープを焼いたりスクランブルエッグを作ってくれたのもこの男性だったのかあな。19歳くらいに見えましたがもしかしたら25歳くらいだったのかなあ。
そういえばフランスでは一生懸命働く人たちの姿が印象的でした。イヤイヤではなく、誇りをもって働いているようでした。やっぱりそういう人たちってきらきらしてイキイキしていてみていて気持ちがいいです。
ホテルのカフェエリアはこんな感じでした。私たちは時差ぼけでカフェが開くと同時に行きました。結果、ほかのお客様はゼロ😆 後でちょっと覗いたらかなり席が埋まっていました。みなさん、結構朝はゆっくりスタートされるのかも。
そしていざオペラ座(ガルニエ宮)へ。
写真にするとあんまり迫力ないですね😅 でもとにかくすばらしい建物なんです。壁という壁、柱という柱にはすべて装飾がされています。もちろん天井も装飾で敷き詰められています。
こちらのお部屋は大休憩室(Le Grand Foyer)。パリ社交界の一大応接間としてデザインされた素晴らしいホールです。高さは18m、長さは154m、幅は13mで、その広々とした空間は2004年に修復されました。天井にはパウル・ジャック・エメ・ボウドリー(Paul-Jacques-Aimé Baudry)による美しい天井画が描かれています。この天井画は音楽の歴史のさまざまな場面を描き出しているらしいです。
ここではオペラ座主催の晩餐会が開催され、大統領などの著名人も出席する場所となっています。
アメリとかオペラ座の怪人、マリーアントワネットといった映画の中にも出てくるお部屋です。
この特別な空間は、まだその華やかさを保ちながら、パリのオペラ座で重要な役割を果たし続けています。
こういう場所で、苦しい庶民の生活が犠牲にされながらも、王室は豪華絢爛な日々を過ごしていたと思うと、かなり複雑な感情に包まれます。同時に、アートの素晴らしさを否定することはできず、世界が矛盾に満ちていることを思い知らされますね。
ちなみに2023年4月現在、この建物全体の外の表玄関あたりは工事中でした。有名な場所のようですが、今はそれを見ることはできませんでした。
さて次回はモンマルトルの丘とショッピングモールについてお話ししたいと思います。